今回は早速、テレビでも取り上げられた、芥川賞受賞作の「推し、燃ゆ」宇佐美りん氏作を読んでみた。

主人公にとって推しとはなんだろか?
愛? 恋? ファン? どんな言葉を使っても陳腐な言葉になってしまう??
それがこの度、この本を読んで一番に思ったことだ・・・・
主人公が推しに思っていた思いなどは計り知れない。
計ろうと思うことじたいが更に陳腐に思える。
だだ、主人公にとって推しは何かに絶望した時の生きる力になっていたことは確かに読み取れる。
しかしそれがまた絶望を生み出してしまう、紙一重のギリギリのところが描かれていた。
私はある意味そんな展開がミステリーを読んでいる気分にさせられる。
人を思う時与えらえる力、エネルギーは蜜の味ではあるが、時として絶望との隣り合わせだ。
そんなことを予感していても、他人に依存してしまうのが人間の性なのか??
そしてそれが私自身であることが間違いない現実だ・・・・・
芥川賞受賞 おめでとうございます!!