夢はかなうの?46ジェンダー問題

WOWOWで話題の映画を録画していたことを思い出し、空き時間にちょっと観ようとした映画に衝撃を受けた。

Girl/ガール」 第71回カンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞した作品だ。

トランスジェンダーを取り上げた作品ということなので録画したが、ドキュメンタリーのようなリアルな展開にとても胸が苦しくなった・・・・

★ここからネタバレ注意

主人公のララが男に生まれた苦しみをリアルに描いている作品で、家族にも学校にも友人にも、トランスジェンダーを認知されていて、16歳の女性として生きているところからはじまる。

ホルモン療法、また女性への外科的手術も予定されている、もちろんメンタルを受け持つカウンセラーもいる。

何が不満なのかと雑な意見をいう人もあるだろうが、主人公にとってはもう男性の身体であることや、男性性器の存在さえが苦悩になっているのだ。

もちろん、友達のいじめや、好きになった男性の前ですべてをさらけ出せない苦しみもあるだろうが、女性のララが男性の身体を持つことの苦しみ、違和感は回りの理解や愛だけでは乗り越えられないものなのだということがわかった。

だからララは自分の男性器を自らの手で切り取るという最終手段を決意したのだ。

もし、好きな男性がその身体のままでいいよといっても、回りが女性として受け止めてくれても、主人公にとって男性器は苦しみでしかなかったのかと思うと切なくなった。

この映画に賛否が分かれていて、シスジェンダーが作った映画と言われて、本当のトランスジェンダーが描かれていないなどという意見もある、しかしモデルになったダンサーの本人はこれは間違いなく私の苦しみだとあとに告白している。

シスジェンダーの私にはもちろん分からない苦しみではあるが、私がこの映画を観ていて、自分と重なった部分があったのは、私も全く違う職種から、今BARに勤めていてたまにとても息苦しさと孤独感に陥ることがある、異次元にいるという思いを悟られてはいけないと、無理に笑顔を浮かべているその顔が、ララがいつも回りに向けている笑顔と重なってしまったからだ・・・・・

ララが女性の身体を手に入れて、本当の意味で笑顔になれるようにと願った・・・・・・

そして私も自分の居場所に辿り着くために、今日の笑顔なのだと仕事にゆく!!

つづく

夢はかなうの?41ジェンダー問題

先日、私のブログを読んでいる人からの感想でとても傷ついたと言われて少しブログを書くのを躊躇してた。

しかし何かを発信しているのだからノーリスクというわけにはいかないのは当たり前のこと、それなりの覚悟がないならやめてしまえと自分を叱咤してパソコンに向う。(:_;)

今日はテレビで報道されているⅬGBT法案について一言。

どんな人にも差別、偏見は悪いことに決まっている。

子供にも友達を差別し、いじめてはいけないと教えるのに、マイノリティーの人達だけは例外などどいうことは通用しない。

だから無知、勉強不足でⅬGBTの人達を差別し、暴言をはく輩には法律で教えるのも悪いことではないと私は思う。

むしろそれがいいのだと思う・・・・

私は最近「シスジェンダー」という言葉を知った。

トランスジェンダーの対義語??

私達のように生まれ持った性別に何の不自由もなく暮らしている者は何も呼び名がないのは考えてみれはおかしな話しだ。

それはシスジェンダーは普通で、トランスジェンダーの方々は普通でないという思想につながる。

言葉自体が差別を作っているのだなあ~と反省せずにはおれなかった。

何回も同じことを書くが、どんな性別で生まれようと、どんな性的アイデンティティーがあろうと、その人が法を犯したり、人に迷惑をかけなければ、無知なシスジェンダー達がⅬGBTの方々を差別したり、排除したりする権利は1ミリもないのだ。

国会前で一緒にデモに参加したいのは山々だが、どう参加すればいいのか知るよしもなく、それこそ無知で、勉強不足の自分を反省して、私はブログで発信する・・・・

つづく

夢はかなうの?26×Xジェンダーみちるさんの場合

みちるさんは、一カ月前に大変苦しい出来事があり、今もその傷は癒えないという。

それは男性7割、女性3割のジェンダーと関係なく、人間根幹に関かわる、人間の尊厳の問題だという。

そんな悲劇がおとずれたとしても、みちるさんはただただ生きてゆくしかない悲しい現実を知る。

ⅬGBTQとか、肌の色とか、自分とは違う、俗にいう普通でない人達は私達と苦しむこととか喜びとか、何かが異なり、異質なのか??

特別と言われている人も、何ら私達と変わらない普通の生活をしている人達だということをもっと知り、もっと理解するべきだと思わずにおれない。

Xジェンダーは確かに、男性、女性という生活を送っている人には理解できない事柄なのかもしれない。

しかし愛する人に振られれば悲しみの涙を流すし、愛されれば笑う、愛する人を失えば悲しみに暮れる・・・・

何かあなたと違う感情をもつ動物なのですか??

10割女の私より、よっぽどみちるさんの方が真面目に懸命に生きている。

ただ、みちるさんという人間の尊厳を奪い取る人達と関わってしまっていることが悲劇なのだ。

私はこのブログを書きながら願う。

どうかどうか、みちるさん達のような人達を暖かく見守って欲しいし、もしそのような人達が悲劇に見舞われていたならば、同じ人として、手を差し伸べて欲しい・・・・・

しかし我が国日本はどうなのか・・・・・? 以下の判決が出た!

「同性婚不受理は違憲」 札幌地裁が初判断 賠償請求は棄却 (毎日新聞)

このブログがジェンダー問題で苦しんでいる人達に届け届けと思いを馳せながら書いている・・・・・

グラミー賞の録画を観ていてはっとした。人種差別を問題にした歌のときだ。

「バイデン大統領、私達に正義、平等、自由を。私達は欲しいのは味方でない共謀者だ・・・・・」

私の挑戦は今はじまったばかりだ。

つづく

夢はかなうの?25×Xジェンダーみちるさんの場合

みちるさんのようなジェンダー問題に何か取り組めないかと思案している!

私は、まずは同じような問題意識をもっている人達を探そうと、SNSに色々検索をかけてゆくと、案外このような問題を発信している女性の人達が多いことに驚いた。

そこで、昨日知った朝日新聞のジェンダーを考えるオンライン配信に申し込みをした。

今回ジェンダー問題を語ったのは作家の川上未映子さんだ。

川上さんは芥川賞作家である。

お話を聞かせて頂き、全く私が以前から思っていたジェンダー問題を分かりやすく言語化されて、とても感動した。

失礼を承知でいうが、さすが作家さんだと思う。

ジェンダー問題はとても分かりにくく立場立場で複雑である。

そんな問題を分かりやすく言語化されている為、ジェンダー問題の可視化にとても貢献されていることに嬉しさがこみあげた。

ああ~同じ問題意識をもっている人達がいることに、私はまだまだ日本も捨てたものではないと勇気をもらった気がした。

さてさて、これからどのようにすることが私の進む道なのか焦らずじっくり考えていこう・・・・

このブログを読んでくだされている方々で賛同くださる方はご一報頂けたらとても嬉しいです。 ご意見はこちらへ。

つづく

夢はかなうの?24×Xジェンダーみちるさんの場合

今回からは、夢はかなうの?番外編です。
以前からマイノリティーな人達が差別され苦しむ人達の何か力になりたいと思っていた。

私とみちるさんの出会いは何か大きな意味があるのではないかと考える。

私自身が、自分らしく生きたいと組織を飛び出した経験を思うと、偽った姿で生きてゆくことの、苦しみ孤独がどれほど辛いか胸が痛む。

今、私に何かできることはないかと思案する、そして行動することが夢に向かう一歩なのだと感じた。

現在のみちるさんを取りまく現状は相変わらず何も変化なく、さらに苦しい出来事もあり。

生きてゆくことに力を失ってゆくみちるさん。

私は今回この告白をブログで書きながら、何かできることはないのか、打つ手はないのかとずっと考えている。

答えは、「ない」しか出てこない・・・・でも本当に何にもない??本当に?

もし、そうだとするならば、無責任に正論を押し付ける人達となんら変わらないのではないかと自分に絶望するし、世に絶望する。

なので、これまた実行不可能な夢を持つことにする。
そして行動することにすることに決めた! 早速、本屋に行った???  

つづく

Xジェンダー!みちるさんの場合4

みちるさんが関西方面にて、2回目の結婚と出産を経験した際には、夫の家族からも理不尽なあつかいをされ、夫の言葉の暴力などに、時には逃げようと警察にも相談したが、全く取り扱ってもらず、誰にも相談できず、リストカットを繰り返し、うつ病に苦しんでいた。

本来の自分の姿をかくし、誰にも相談できない苦し環境に追い詰められたみちるさんはいつも自殺を考えていた。

通院をしていたものの、薬のせいで食欲も止まらず、寝れない状態も続いた。

ここにいては、自分は死んでしまうと思い、何とか夫を説得し、実家のある〇市に帰ることになる。

環境が変わったせいか、少しは落ちついたかと思いきや、今度は実の両親の大変な束縛、パワハラめいた言葉の攻撃に苦しみ、夫のモラハラは酷くなり何も好転することはなかった。

生活もだんだんと大変になり、みちるさん名義の借金もかかえてしまった。

子供たちも小さい為家から逃げれない状況・・・・・

誰に相談しても、そんな夫、両親とは離れた方が言いとアドバイスされるが、実行に

移すことの困難さを一番自覚していたのはみちるさん本人だ。こんな時他人は勝手なことを言う人達だと諦めていた。

もう泣くことさえできない、誰にも助けてもらえない、すべての悲しみを胸に秘めて、ああめんどくさいという口にできない言葉を1日に何度もはきだずようになる。

心が死んでゆくのだけが知らされる毎日だった・・・・・・つづく

みちるさん本人です。

Xジェンダー!みちるさんの場合3

今日は震災3.11から10年目のこの日、私はこの10年の思いを10年分の涙を流しながら、このブログを書いている。それがこの10年間生かされてきた意味のような気がするからだ・・・・

7割男、3割女のみちるさんがなぜ結婚、出産をする選択をしたのだろうか?

最初の結婚はソープのお客さんだったそうだ、お客さんに優しくされてプライベートでもあってしまい交際がはじまり、そのうちに妊娠をしたことがわかる。

そしてそのお客と婚姻届けを出す。

Xジェンダーのみちるさんにとっては、妊娠は愛する男の子が欲しいという気持ちはさらさら無かった、という。

それよりもまして、自分のお腹に宿った命に感動し、この命を大切にしたいと心から願って出産を決意したそうだ。

家族から愛情を感じられない状況下で育ったみちるさんにとっては自分に宿ったはじめての家族は、ただただ愛しかったそうだ。

その感情は男女とは関係ない親の感情であったという。

しかし、本来出産は女の喜びであり、生まれた子供に自分の乳を与えることは至極の喜びと言われるが、子供がみちるさんの乳首を吸うことに喜びを感じなかったという。

そして20代後半になり、二度目の結婚、出産を経験する際は、自分のXジェンダーを隠すことにより色々な苦しみがつきまとうことになる。

みちるさんには家族ができた。しかし確たるXジェンダーの自分がいる以上それを家族に隠していることは孤独の何物でもなかった。

みちるさんは子供の頃、自分のジェンダーを自覚することにより、孤独にずっとたえてきた。誰にも自分のことを理解してもらえない・・・・

家族がいても孤独であり、そして女はこうして当然という夫からの言葉の暴力によりますます、みちるさんは追い込まれてゆくのだ。

みちるさんはやがて、うつ病を発症し、生きていたくないという思いから自らの身体を傷つけるリストカットまでするように追い込まれゆく。

自分の本当の姿を理解する人はゼロ。しかも、子育てもある、生活もある。

みちるさんはそこから病院に通院し、うつ病の完治まで6年間かかったという。

つづく

Xジェンダー!みちるさんの場合2

みちるさんは自己の中にある男性7割、女性3割の自分をどのように思っているのだろうか?

みちるさんが15歳の時より、ヘルスでバイトをし、また20代の時には高級ソープでも働いていたという。

7対3をどのように折り合いをつけていたのか?

みちるさんに聞いてみた。

以下みちるさんの返答である。

「もともとはスカートを履くのも嫌だった、だからといって男性の服も着れないから仕方なく女の恰好をしていました。

身体も小さかったので・・・・

そのうちだんだんと胸が大きくなり女らしい体形になってゆきました。

生理がはじまった時もやっぱりきたのかと女の部分への自覚が辛かったです。

しかしそれらは3割女の私に与えられた武器だと思うことにしました。

だからこそ、この女の武器を使って稼ごうと思ったのです。」

そう語るみちるさんからは、そのような職業についていた、悔いや、恥などは微塵も感じ取れなかった。

一般論にはなるが、なるべくならば、ヘルスやソープで働いていたことを隠していたいという人が多いと思う、中には自分の身体を使って稼ぐとは何事だという馬鹿げた正論を言う人から攻撃を受ける方々もあるだろうと想像してしまう。

何より、キツイ仕事であることは間違いない。

私からしてみれば男性に奉仕して対価をもらうなど、屈辱的な気持ちになってしまうことが想像できるからとてもできない。

みちるさんは男性はこうすれば、こう言えば喜んで報酬をくれると、男性の身体の上で時には身体の下で冷静に考えているのだそうだ。

それこそがみちるさんの7割の男の部分なのかもしれないと思ったので、率直に聞いてみた。

みちるさんは、「そうなのかもしれませんね」と静かに微笑んだ・・・

多くの報酬を払って女を抱きにきた男達は本当は男性を抱いていたのかも知れないと思うと、なんだが可笑しくて、なんだか切なかった。

そして私がさらに驚いたのはみちるさんはそれから、結婚し、出産を経験してゆくので

ある・・・・・出産は女にしかできない事柄。

7対3どのようなマインドなのかさらに聞いてみたくなった!!

つづく

Xジェンダー!みちるさんの場合1

夢はかなうの?は少しお休みし、とはいえこれも夢に向かう為の発信ではありますが・・

今回はジェンダーフリーについてもっと深く述べてゆきたいと思います。

ジェンダーフリーとは、男女の差別を無くす、男女平等と言われていますが、そもそも人間を男性と女性に振り分けていいのか?という問題もある。

肉体と頭の性が一致していない性同一性障害の方々もいる。

そして今回はそのような人の中にも含まれない、Xジェンダーと言われる人達がいることを知った。

テレビでもすでに報道されていたようだが。

そして私はある女性に出会いその人の本当の姿を知ることになる。

自分はXジェンダーだと言う、みちるさん38歳だ。

みちるさんは今まで誰にも告白したことのない自分の性について今回語ってくれたのは、性的マイノリティの人の苦悩や価値観を少しでも知ってもらいたいと思ってのカミングアウトなのだ。

私も以前より普通とは何か?を問うてきた。

男と女の性以外の人は普通ではないと差別される世の中ではあってはならないと思うので・・・・

誰にでも、どんな人にも生きる意味、価値があることを知ってもらいたいと願って、みちるさんの生々しい告白を書かせてもらう!!

みちるさんは男性ですか?、女性ですか?と聞いてみるとその答えは

7対3。 

男性7女性3と言われて、私はう~んと唸った。

それはみちるさんは外見はとても可愛らしい顔立ちをした女性だからだ。

そのみちるさんの自覚する性は男性が7ということに私は驚いた。

しかし話を聞いてゆくうちに、私にも少しづつXという性を理解できるようになっていったのだ。

みちるさんが女性であることに違和感を感じるようになったのは3,4歳の時だったという。

みちるさんがお父さんと一緒にお風呂に入っていると、自分と性器の形が違うことに気づき、お父さんそれ私にいつ生えてくるの?と聞くと、お父さんは、みちるは女の子だから生えてこないよ。

と笑いながら答える。

その時感じた違和感を今でも忘れないとみちるさんは言う。

そんなみちるさんが15歳からヘルスのバイトをして稼ぐようになる。

女3割のみちるさんがなぜ女という武器を使ってそのようなバイトをしたのか、私にはとても理解できなかったが、話しを聞いてゆくうちに、それこそXという性だからこそできたことなのだという理由がわかるのだ・・・・

その驚くべき理由は次回に!!

つづく

夢はかなうの?20

今日から3月になりましたね。コロナ禍の二度目の春がやってきます。

今回もジェンダー問題について述べたいと思います。

それは朝からニュース記事を読んでがっくりというか、思わず朝からため息が出たからです。

ジェンダー平等をうたう東京五輪・パラリンピックの大臣がなぜ、選択夫婦別姓を反対するのか意味がわからないからです。

本当の意味でジェンダー平等を世に浸透させたいなら、結婚という制度をまず男女平等にするべく、選択夫婦別姓の法律改正すればいいではないかと思うからです。

私は結婚、離婚も経験した。

そして働く女性として、夫婦別性を昭和時代から望んでいる。

政に意見する気はないが、日本の少子化、人口減少を憂いているなら、別性なら結婚するという人達にもチャンスを与えてゆくことが、日本の問題に少しでも貢献できると思わずにおれない。

大臣の貴方のその信念とやらは勝手だ、しかし世の多くの女性の意見を無視して、貴方に何の利益があるのか聞いてみたいものだ・・・・

令和のこの時代も、とてもジェンダー平等にならない未来を憂うのは、はたして私だけなのだろうか??

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つづく