ギフテッド

恋愛小説が意外にも好評だった為、第2弾を書こうと思ったが、何の創作意欲もわかずパソコンを開くこともなかったので久しぶりの投稿となります。

今回は最近巷でよく耳にする、「ギフテッド」という言葉があるが、この言葉を通して思うところを書きたいと思う。

ギフテッドとは諸説あるが、大体の意味は以下である。

ギフテッド・タレンテッドの生徒とは、同じ年齢・経験・環境を持つ子供と比較して、著しく高いレベルを達成する、あるいはその可能性をうかがわせる子供。知的能力、独創性や芸術の分野において高い実行能力を示す、並外れたリーダーシップ能力を持つ、あるいは特定の学術分野で秀でている  引用文

テレビなどの報道でもあるように、米国でギフテッドと呼ばれる子供達の別クラスもあるようだ。

それは、ギフテッドの子供達は他の子供と違い、回りに理解がないと折角の才能を刈ってしまうので、別クラスにして、ギフテッドに合わせた教育に特化したらしい。

私は当然、天才ではないし、暗記力は全然だめだ。しかし子供の頃から、頭の回転が速く、勘がとても鋭いと言われた、また変なところで記憶力がいい。

小学生の頃は、よく先生にお前は頭の回転が速いな~と言われてそれがどういうことなのか深く考えなかった。

先生がみんなに考えさせるために、話している最中に答えが閃いて答えをよく言ってしまう。

先生が困ったような顔をした場面を今でも思い出す。

親子面談の時も、娘さんはとても頭の回転が速いですねと、母親に言っているのを聞いても、とても褒められているようには聞こえず、変わり者の子供ですねと言われたのかと心配になり、思わず母親の顔を覗き込んだ。

私の知り合いに一度その人の誕生日を聞くと二度と忘れないという知り合いがいる。

自分の頭の中には芸能人など合わせて3000人の人の誕生日が入っているという。

名前は思い出せないが、その人の顔を見ると、誕生日が浮かびあがるというのだから、ある意味天才だと思うし、まさにギフテッドだ。

私は、親の誕生日もろくに言えない、特に人の誕生日に興味がないので全く頭に入らない体質なので羨ましい限りだ。

その知人曰く、他人も自分と同じように、誕生日ファイルが脳にあるのだと思っていたという。

私のような人間がいることに最初驚いたと言っていた、と同時に自分は人と違うのだと思ったそうだ。

子供の頃は頭の回転の速さとかで、具体的な悩みはなかった。

ただ漠然と何かが違うという壁を感じていたのは確かな記憶だ。

それが、だんだんと生きづらさ、孤独感を感じるようになりはじめたのは中学生の頃からだ。

中学の頃は回りからよくあんたは生意気だとか、言葉が速くて何を言ってるのかよくわかんないとか言われた。

先生を言い負かして、その先生から酷く怒られたこともある。

友達がお金を盗んだことを当ててしまい、友達とは疎遠になってしまった。

大人になってからは、部下から木口さんは、私が今言おうとしていること、いつも先に言いますよねって言われて、はっとして ごめんなさいと謝ったことがある。

この人は今、次にこういうことを言おうとしているというのが分かって、相手が口に出すのを待っている時間が勿体ないと思っていたことを言い当てられた気がして反省した。

会議中に、発言すると、君は頭の回転が速いからね、私はついていけないと上司から嫌味のように言われて酷く落ち込んだこともあった。

私が提案したことが、何年後にそのような形になった。

その時は誰も私の言っていることなど無視していた。

それをまぢかでみていた友人は佳代の発言や提案は速すぎたのよと笑いながら言われた。

その答えが正しくても、言う時期が早すぎるということがあるのだと、ということを知った、20代の時だ。

私は閃いた結論をすぐにいうことが癖だ、そこまでの答えに至る時間がほとんどないからだ。

しかし答えを出すまでの、悩みとかプロセスが大事でそれを口に出すことも大事な作業であること、説明することの大事さを仕事上で知らされるばかりだ。今では自分が瞬時に理解することを他人に押し付けてはならないと思うようになった。

また私は映画でも、ドラマでも、小説でも9割方、犯人をあててしまう。

それも映画がはじまってすぐわかってしまうので、映画がはじまって、一緒に観に行った人にこの人犯人だよと言ってしまい、もう二度と私とは映画は観に行かないと言われてしまった。

ある時から、この頭の回転の速さや勘の鋭さを人にみせることは、私の幸せにならないと感じる。

私は何にもわかりませんという顔をする方法がいいのだと思うようになった。

だからドラマでも、小説でも、映画でも飛びぬけた天才が出るものを見るのが好きだ。

日本ドラマなら、「相棒」の右京さん、アメリカドラマなら「クリミナルマインド」のスペンサーリード、最近なら「ミステリと言う勿れ」の久能整君だ。

これらの天才を見ていると自分が平凡に見えるのでとても安心感が生まれる。

これらの主役はいずれも変わり者として描かれている。おそらく彼らこそがギフテッドなのだ。

この人達の天才ぶりは時として笑われたり、憎まれたり、恨まれたりもする。

ギフテッドという天才達も一歩間違えば、変わり者としてあつかわれてしまう、アメリカではそれを子供の頃からそうならないようにとクラスを分けている。

このブログでは何度も普通とは何かを問うてきた。

天才と言われる人達も平凡の人達から壁を作られることがある現実。

ギフテッド達がけっしてその人並はずれた才能を喜ろこべない社会になって欲しくないし、思いっきり個々の才能を伸ばせる日本になって欲しいと願って書きました。

お・わ・り

小説 ひとのもの⑤

直樹が東京を去る日がどんどん近づいてくる。

美咲は、直樹の電話番号もLINEも知らない、もう自分の心の思いを伝えることも、直樹の心を知る手段もない。

直樹さんは私のことを本当は何とも思っていないのかもしれない、でも、もしそうであるなら、なぜあの日、私のことをほっといてくれなかったの?なぜあんなに優しくしてくれたの? 美咲の心は振り子のように動いていた。

最後に最後に、直樹の心が知りたい・・・・その気持ちが美咲を動かし、毎日定食屋で直樹を待っていた。

2月半ばになった頃、定食屋に直樹があらわれた。

美咲はこれが最後のチャンスかもしれないと、直樹に伝えた、「私は直樹さんが好きです、直樹さんは私のことどう思っているのですか?それだけが聞きたいんです」

やっと言えたという安堵と次に聞く直樹の言葉への不安で胸が潰れそうだった。

直樹はゆっくり言った、「美咲さん、心の思いが強すぎて言葉にできないこともあるんだ・・・・」

えっ?この人は何を言っているの? 美咲はだんだんと腹がたってきた、私は勇気を出して言葉にしたのに、私の最後の願いなのに、こんな返答があるの?? 今度は美咲が思わず店を飛び出した、

心の思いを言葉にする、そんな簡単なことがあの人はできないんだ・・・美咲はもういいやとなんだか可笑しくなって声をあげて笑って、そして泣いた。

新年度で異動になる人達の送別会があった、もちろん直樹もその対象の一人だ。

美咲は最初に直樹にであったのがこの店だった。あの日から私はこの人に恋をしたのだ、そして今日は本当に最後の別れの日となった。

異動になる人の挨拶が終わると、送別会はお開きとなった。美咲は席を立とうとするとそこに直樹が前に立った。そして言った「最初に美咲さんが入ってきた時から気になっていたんだ」そして直樹は、短い手話をして、店を出て行った・・・

綺麗な手であらわした手話は何を伝えたのか正直美咲には分からなった。

急いで自宅に帰って直樹の指の動きを思い出して、インターネットで手話の意味を調べた。

「僕はあなたが好きだ」「ずっと一緒にいたかった」・・・という意味だった。

はじめて、直樹の本心を知った美咲は声を上げて泣いた。そして直樹の言葉を思い出していた・・・・・「言葉にできない思いがある」

美咲は一晩中泣いた。

翌朝の太陽は綺麗だった。直樹と一緒に見た美しい太陽を思い出した。

直樹さんは新潟で、私は東京で同じ太陽をきっと見てる。そして2人の思いが同じであることも知らされた。これでいい・・・・これでよかったんだ。

美咲は朝日に向かってつぶやく、お母さん、私、ひとのものを好きになってしまった。その人に恋をした、そしてその人が欲しかった。

でもでも奪うことはしなかったよ・・・・もう一生あうこともない・・・・・

綺麗な太陽は涙でかすんで見えた。

お・わ・り

小説 ひとのもの④

美咲は昼の定食屋にもう3日も行ってない。直樹さんはもういないだろうと

店をのぞいてみると、そこに直樹の姿があった。なんで、なんでそこに座っているの?

美咲は嬉しさと訳のわからない腹立ちで、直樹の横に座って、直樹をにらんだ。

直樹は優しさがまじった瞳で美咲を見た、そして、待ってたよ、と言った・・・・

なんで?そんなこと言うの、そんな言葉をいうなら直樹さんの本心を聞かせて欲しいと願った、しかしその質問をすることが2人にとってどんなに大変なことなのか・・・・・美咲は知っていて言葉にできない。

直樹と美咲は自然と当然のようにテーブルの下で手を握りあっていた。

賑わう定食屋での一時が、二人の心を通じあえる暖かい時間となった・・・

そんなある日、いつものように直樹が来るのを待っていると、1時近くになっても直樹はあらわれなかった。どうしたのだろう?仕事が忙しいのだろうか?

次の日も次の日も直樹が店に来ることはなかった。

直樹ともう4日もあっていなかった。そんなある日同僚から3月に大内さん人事異動で新潟に戻るらしいよ、と聞いた。

その言葉を聞いた瞬間ショックでその後自分はどんな仕事をしたのかよく覚えていないほど、頭が真っ白になった。

悲しみが大きすぎると、涙もでない、ただただ心が乾いてゆく・・・・

翌日、定食屋に直樹がやって来た、美咲は唇を噛み締めていた。そして

我慢できない思いと、怒りをぶつけていた、「なんで人事異動のこと私に言ってくれなかったんですか?」

「そんなに私は直樹さんにとってどうでもいい存在なのですか?」溢れだす思いが言葉になりとめることができなかった。

しばらく黙って聞いていた直樹は、絞り出すように声にだした。

「言えなかった、いや、言いたくなかったんだ」、強い口調で言い、席を立って店を出て行った。

美咲はこんなことって、こんなことって現実なの、辛すぎる。

誰か助けて・・・心の叫びが周りに聞こえないように、思い切り目をつぶった。

明日は、大寒波がくるらしいよ、と知らない誰かが大きな声で言っていた。

世界中白い雪に埋もれてしまえ、そんなことを思いながら美咲は空を見上げて、直樹と見た美しい太陽を探したが、灰色の空がどこまでも広がっていただけだった・・・・

つづく

小説 ひとのもの③

事あるごとに美咲は、直樹と一晩中手を握りあっていたことを思い出すようになる。

あの時、時間が止まってくれればいいと思った。綺麗な朝日を一緒に見た・・・・

それだけでいいのだ、大内さんはひとのもの。あの時間だけでいいんだと美咲は自分の心に言い聞かせた。

昼になると、直樹とはいつもの定食屋でよくあうようになる。言葉少なだが少し会話もするようになった。

大内は新潟に家族がいて、東京には単身赴任で来ていることも知った。

家族のことを知りたい気持ちと、聞きたくない気持ちが入り混じる、自分はどんな顔で直樹の話しを聞いているのだろうか。悲しい目をしていないだろうか??

私がこの人を大好きなことを知られていないだろうか・・・・・

そのうち、二人はお互いのことを美咲さん、直樹さんと呼び合うようになる。

ある日、美咲はどうしても直樹に聞きたかったこと尋ねた。「どうして、私がこの定食屋によく来てることを知っていたのですか?」

「毎日見てたから・・・・」えっ? 定員のいらっしゃいませの声にかき消されてはっきり聞こえなかった。

もう一度聞く勇気は美咲にはなかった、聞き間違いかもしれない・・・いやきっと聞き間違いだよ。 そして二人は無言で定食屋を出た。

直樹さんは私のことをどう思っているのだろうか、直樹さんには素敵な奥さんと子供さん達がいる。

2人がどうにかなることはきっとないことを美咲は知っている。ただただ、直樹が

美咲のことをどうに思っているのか、もし叶うことなら自分と同じ気持ちであって欲しいと願っていた・・・・・

今日も2人で定食屋にいた、突然 直樹は僕手話ができるんだよと言ってきた、

直樹が自分の趣味を話してくれたのだと思って笑顔になって聞いていた美咲だった。

しかし次の直樹の言葉に顔が硬直するのがわかった、「僕の子供、聴覚の障害なんだ、だから手話をならったんだよ」

何か言おうとしても喉に引っかかって言葉が出なかった。ただ瞳に涙がとまるのをおさえるのが精一杯だった。

美咲は直樹の手が好きだった、あの日二人で握りあっていた手は私のものでなく息子さんと手話で会話する手なのだと、美咲は浮かれていた心が砕けていった・・・・

やっぱり、直樹さんは、ひ・と・の・も・の

涙がこぼれ落ちた、出会わなければよかった・・・・

いつもの定食屋にいくと、直樹が座っていた、その姿を見たときに美咲は店に入ることをやめた。

他の店を見つけよう・・・美咲は歩きだす 直樹に逢いたい気持ちを振り切って歩きだす。

つづく

小説 ひとのもの②

美咲は隣の部署の大内直樹と廊下で時々すれ違う時に挨拶する程度だった。

美咲の心の内を知られないように、わざと素っ気ない態度で挨拶をした。

ある日隣の部署の女性から、大内さんで結婚していて、子供さんも2人いて

愛妻家らしいよと聞いた。

美咲は胸が息苦しくなった。ひとのものなのね・・・・・とつぶやいた。

それから、もう直樹を目で追うことをやめ、思わないように努めた。しかしその行為が

余計に、美咲の心を暗くする。

ある春の頃、新入社員の槙野真一が美咲の向かいの席に来た。槙野真一は

事あるごとにに、色々な質問を美咲に聞いてくる。ちょっかいも出してくる。

なぜか美咲も悪い気はしなかった。

ある日槙野は美咲を飲みに誘う。美咲は槙野君は独身だし付き合ってもいいかなと

一緒に飲みにゆく約束をした。当日、美咲は赤いグロスをつけて出かけた。

槙野はよくしゃべり、よく笑う、そして美咲さんは歳より可愛いし、僕は断然好みですよという心地よい言葉にお酒がいつもよりすすんでしまった。

帰りには美咲は気分が悪くなり、吐き気もした、槙野は美咲の肩を抱き、休んでゆきましょうと強引に薄暗いホテルに入ろうとした。

美咲は酔いながらも私はそんなつもりはないと抵抗を心みる。ちょっとムッとした槙野は美咲に強引にキスしてきた。

こんなこと、こんなこと望んでない、と槙野の胸を押し退けて走り出す。

ただ、ただ惨めだった。なんて自分は馬鹿なのか・・・・赤いグロスをつけた唇を袖でふき取った。そしてビルの壁に向かって泣いた。大声で泣いた。

後ろから、神田さん何で泣いているの?とどこか聞き覚えのある声が聞こえて来た。

振り返ると、そこに大内直樹がたっていた。美咲は自分に今起きてる現実を大内に見られたくないと悲しみが増して涙が止まらなかった。

直樹はやさしく美咲の手をとり、近くの24時間のファーストフードに連れて行ってくれた。

何も聞かずに暖かい目で美咲を見ていた。胸が潰れそうだった・・・・私はこの人が好きだ、この人が好きだ。押さえていた心が噴き出し涙が止まらない。

何も聞かない直樹は美咲の隣で肩を抱き、美咲の手を握り朝になるのを待った。

店を出た時の朝日が美しかった。

2人は始発で別々の電車に乗った。美咲はもう直樹に対する気持ちを抑えることはできないと

朝日に向かって歩いた。

つづく

小説 ひとのもの①

美咲は他人のものをはじめて欲しいと思った・・・・・ひとのもの?

美咲は子供の頃より、厳しい親に育てられた。

母親はとくに人様のものをとるなどはもってのほか、と美咲にことあることに言っていた。その度に美咲はそんなことわかっている、他人のものなど興味はない、自分には関係ない、お母さんは口うるさいなあ、と聞き流していた。

神田美咲は現在41歳で、商社の経理をしている。

25歳の時に結婚を考えていた男性に振られてから、男性不信というか、自分にまったく自信を持てなかったので男性との付き合いをさけていた。

ある日、隣の部署に中途採用の男性の歓迎会で飲みにゆくので、美咲さんもどう?とよくおしゃべりする30代の女性から誘われた。

いつもなら当然のように断るのだが、なぜかその日は気分が良く「行くよ」と答えてしまった。

当日、集合場所の居酒屋に行く前に、普段はつけない赤いグロスをつけてみた・・・・鏡にうつる自分の顔をみたとき、とても心が惨めな気分になっていた。

美咲が席に着く頃には、参加者はほとんど席についていたので、美咲は一番はしの席に座った。

きっと誰も私のことなど気にしてない・・・・

新しく仲間になった社員が軽く挨拶を終えるころに、ドリンク、食事が運ばれてきた。

美咲はお酒はそんなに強くないので、ビールをトマトジュースで割るレッドアイを頼んだ。1杯飲んだら帰りたいなあなどと考えていると、赤い色のドリンクが目の前に置かれた。

同じ赤いドリンクがトレンチの上にもう一つあった、そのレッドアイを店員が向かいの席に置いた

その時、はじめて向かいの人の顔を見た。その人は少しはにかんで同じですねと小さい声でつぶやいた・・・・・美咲の胸がトクっとかすかに動いたのがわかった。

同じドリンクを注文しただけなのに・・・・美咲はなぜか向かいの男性が気になりはじめていた。

次に美咲がその男性にあったのは、会社の近くの定食屋だった。1人席のテーブルがならんでいる定食屋は昼時はいつも近隣の会社員で一杯だ。

たまたま美咲の隣の席が空いていた。その席に同じレッドアイを頼んだ同僚が座った。

その同僚は39歳の大内直樹さんだった。最初の飲み会の時は美咲は早々に切り上げてしまったが、会社の誰かが参加者の名前を言っていたのを聞いて覚えていた。

隣に座ったその人は美咲の目を見てゆっくりと 神田さんこの店好きですね、と言った

えっ?美咲は意味が分からず戸惑ったが、いえ、ここしか知らないのでと言って席をたった。

自分の心が動揺しているのがはっきり分かった。なんであの人はあんなことを言うのだろうか??私が毎日あの定食屋に通っていることを知っているの?

美咲は何とも言えない心の動揺を知り、空を見上げて大きく息を吸った・・・・・・

つづく

私の小説

このブログをはじめてから、自分が結構、文章を書くことが好きなことを自覚した。

人生が終わるまでに1冊は本を書きたいと願っていた、いや今も願っている・・・・

推理小説がいいか?、ドキュメントがいいか?妄想は膨らむ。

先日、インスタを見ていて、短編の恋愛小説を読んでいてとても感銘を受けた。

その時、私も恋愛小説を書いてみたいとムクムクと思いはじめた。

私はドラマでも、映画でも小説でも恋愛ものは嫌いで読んだことも、見たこともない。

そんな私が恋愛ものの小説を書いてみたいと思ったのだから不思議な気分だ。

もちろんこれから書くものはすべてフィクションです笑

つづく

出会い旅⑤山梨 後編

山梨、石和温泉で年末のカウントダウンをし、正月を迎える🎍

豪華な朝食と、お屠蘇を頂きました。

山梨ということで富士山が綺麗に見えるのかと思いきや、頭がちょこっと見えるだけ。

そこで富士山を見に行こうと富士山に向けて出発!!

走っていると静岡県まで来てしまった。

そこにはとても美しい富士山がひろがっていた。

元旦であるが、沢山の人達が富士山の写真をとっていた。

美しい富士山を見ているうちに、いつの間にか富士山を一周していたのだ(>_<)

そして、せっかくここまで来たのだからと、これも10年ぶりに富士花鳥園に行く。

やっぱりフクロウは可愛いのだ❤ 帰りにフクロウのぬいぐるみを買う。

うちの子、3兄妹になった

うちの子供達の家族に迎えた(^^)/

旅館について、正月に振る舞われる樽酒を頂きました。飲みすぎです(-_-;)

3日間はあっという間に終わる。

最終日は、甲府のワイナリーに行く。

正月イベントで店員さんとのジャンケン勝負で見事勝利、ワインを頂きました。

正月早々幸先が良い!(^^)!

Barのワインもちろん買いましたよ!

そして山梨にきたので、ほうとうを食べようと有名店の小作に行くがここは行列の為、断念する。

そこで信玄館で、ほうとうを頂いた。

10年前、甲府に来ていた私はチームのリーダーとしてのプレッシャーを跳ね除けるべく、とにかく尖がっていた。

そのころは武田信玄のこの言葉など、かすりもしないほど動き回っていた。

今回はあらためてこの言葉に感銘をうけた。

今年の私にどんな未来が待ち受けているのか?何もわからないが、ただ過去の自分も未来の自分も後悔なきように過ごしていこうと思う。

今度の旅で10年前の自分も案外、私は好きだよと思えた。

だから10年前の自分を非難ばかりすることはもうやめようと思った・・・・

今年も頑張って、ブログ発信します。

今年はどんな出会いがあるのかな・・・・❤

本年もどうぞ宜しくお願い致します(^_^)/    

出会い旅⑤山梨 前編

コロナになってから、遠方の兄家族が帰省しない為、父と年末年始は温泉旅行が恒例です。

今年は山梨県笛吹市の石和温泉にしました。

移動は秩父を抜けて140号線で向かいます。

実は私は約10年前、甲府に毎月この140号を使って、当時の生徒さんのお招きで

講座に立っていた。それは2年間に及びます。

甲府駅前での講座。髪短っ‼

だから知ってる道、知ってる場所を通る度に当時の自分を思い出していた。

昨年、第2ステージに突入し、Barをオープンした。

自分の好きなことをしていると、人にも優しくなれるし、私も随分大人になったなあと自画自賛している今日この頃です。

そうなると、10年前の自分を振り返る度に、あの頃の私は、ほんと子供で、生意気で尖がっていて、ダメダメな自分であったことだけが思い知らされる。

当時出会った人達に、若気の至りという言葉があるが、あの頃の尖がりは若気の至りよ、許してなどと心で思っていた。

今回、毎月通った道、場所を通ると、10年前の自分が鮮明に思い出されて来た。

そうすると、あの頃の私の頑張りとか、気遣いとか思い出されて、案外今の自分とそんなに変わらないし、頑張っていた自分の姿が知らされた旅となった。

今回の旅での出会いは過去の私との再会の旅になったのである(>_<)

で、そんなこんなで、過去の自分を思い出しだしながらの山梨の旅となった。

2022年の最後の日31日は、信玄餅で有名な桔梗屋本店に立ち寄った。

楽しみにしていた、信玄餅入れ放題はすでに終了していた( ;∀;)残念

工場を見学し、いよいよ石和温泉に到着。

老舗高級旅館のかげつ。庭園がとっても綺麗だ。

夕食の後は、石和温泉駅まで散歩して一日目終了。 

つづく

出会い旅④

私の人生のほとんどが、人の前で話しをする講師という立場に身をおいていた。

その仕事をやめた時に、しばらくは人と関わる仕事は嫌だと思い、気軽な気持ちでバイトに入ったのが地元の会社。※夢はかなうのシリーズに詳しく書いているが。

そこで仲良くなったのがベトナム出身のウエンちゃんだ。

今でも、ご家族でBarに遊びに来てくれる。

ご主人、ウエンちゃん、ちーちゃん

お二人は日本に来て5年になるそうだ。

ウエンちゃんがご主人に日本語を教えたのがきっかけで結婚されたそうです。

そのご主人がはじめて今の会社で働きはじめた時、日本人のパワハラ、イジメが酷かったそうだ。

またか(>_<)、と悲しくなる・・・・・・

言葉の暴力だけでとどまらず、暴力も受けたという。

同じベトナムからきた友達は泣きながら昼食を食べていたというから・・・涙、涙

しかしその会社は現在は、外国人の新人にも大変優しくなり、丁寧に仕事を教えるようになったそうだ。

良かった!!

まあ、想像するに、昨今の入管の問題とか、人権問題などコンプライアンスなどが徹底されてきたのかと思うが。

また実際のところ、外国人労働者がいないと日本企業が回らないのだからね。

日本人は自分達はクビにならないと思っているから、人が見ていないところで真面目ではないというご意見も言われた ううっ すみません。

そして、昨年は、日本語が上手なウエンちゃんが文章を作り、私も少し手伝ったが、社長への意見書も提出した。

そこで少しずつではあるが、会社も変わって来たそうだ(^^)/

そしてウエンちゃん達は続ける、私達はもっと日本人と仲良くなりたいと思っているけど

中々、話しかけても仲良くなれないという。

その点、木口さんはベトナム人ですね!

えっ??、この間は貴方はブラジル人ね!と言われた(*_*) 私何人???

ていうか私もよく日本人から、地方で冷たい目で見られてきたからね、そういう意味からいえば私も外人みたいなものよ( `ー´)ノ

来年1月にはじめて子供を連れてベトナムに1か月間ほど帰国するそうだ、木口さんも一緒に行きましょう!と熱心にご主人からも勧められて、行く気満々になっていたが、残念ですが今回は断念させてもらいました(:_;) 

しかも、ベトナムではウエンちゃんの実家に泊まらせてくれるそうです。

本当にウエンちゃん達は優しくて、いい人達なんですぅ~。

この二人の良さがわからない日本人は駄目ね!!って私は言いたい。

そしてウエンちゃんは続ける、どこの国にも良いところ、悪いところありますね、日本人は恥ずかしがり屋なのかもしれませんね。っとしっかりフォローもしてくれる。

日本人の皆さま、外国の方々は、ほんとっよく見てるよ・・・・・(@_@)

素敵なウエンちゃん家族に出会って、胸がほっこりした私でした(^.^)  

さて次はどんな人と出会うかな??       つづく