今日読んだ本は 「「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 [ ゆうきゆう ]」。
週に1度は本屋に立ち寄り、色々物色するのが楽しみの私の目に飛び込んできたのがこの本でした。
1ページをめくりはっとしました。
以下、引用
過労自殺と聞くと「死ぬくらいなら辞めればいいのに」と思う人は多いでしょうがその程度の判断力すら失ってしまうのが、ブラックの恐ろしいところなのです。~~このように「まだ大丈夫」なうちに判断しないと判断そのものができなくなるのです。
私も一昨年、昨年と一か月、4000キロ、車で走り仕事に行っていました。
講座が終わり、車で自宅に戻る際に、違反はできない、事故を起こしてはならないとずっと緊張して走り続けています。
途中で休めばいいのですが、明日の仕事のことを考えると、とにかくどんなに遅くなっても帰りつこうと、命からがら走り続けます。
昔は200キロ300キロなど平気で運転していたのにと、自分の老化を感ぜずにはおれませんでした。次第に車の中で音楽を聴くことも楽しくなくなっていったのです。
ある時、何も悲しくもないのに、夜、走っていると涙がこぼれてきます。
何で泣いているのか、自分でもよく理由がわからないのです。
体の疲れももちろんありますが心が悲鳴を上げていることがまだわかりませんでした。
そのうち、私はこのまま、この峠で死ぬのかもしれないなと、ぼーっと考えるようになりました。どこか遠くにゆきたいとか、そんな言葉に出せないことばかりが思えてくるようになりました
仕事はもちろん大変です。そしてこの本に出てくるような人を生み出す組織やチームは当然自覚なくやっていることもわかります。
だからこそ現代社会はこのような本が大事だと思います。
そして私の疲弊は想像以上に酷いと察して、何もかも投げ出して休暇に入りました・・・・・・・そして今の私があります。
その後、メンタルヘルスマネジメント検定試験の勉強をはじめて、このような状況を生み出し、過労自殺することは社会問題であり、当然、会社の不利益ですから、色々な形で取り組みがなされていることをはじめて知りました。
しかし真剣に取り組んでいる会社、団体はまだまだで、だからこそ現実、月1ぐらいのペースで電車に飛び込む人がいる、悲しい現実があるのです。
私を含めて、このような状況になっている時は、世界で一人ぼっちでいるような気がしてしまいます。小さな自分の世界で物事を考えていて、人の声も入る余裕がないのです。
でも必ず手を差し伸べる人、支えてくれる人はいますから絶望しないでください。
私も30年働き続けた場所なので、皆さん辞めるなと言われ続けました。それは当然なことです。しかし私は幸いなことに、絶対反対されると思っていた父に、あっさり辞めたらいいよ。と言われて、そうだよね~と心が軽くなったのです。
私は自分の経験を通して、少しでもこのような人達に寄り添えればとメンタルヘルスアドバイザーの道を志しています。まだまだはじまったばかりですが・・・・楽しいのです。あなたにもそんな日はきっと来ると思います。
お・わ・り
以下、引用
人間は疲れれば疲れるほど仕事をやめることができなくなる。ノイローゼが近づいた徴候の1つは、自分の仕事はおそらく重要であって休暇をとったりすれば、ありとあらゆる惨事を招くことになる、と思いこむことである「ラッセル幸福論」
「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 [ ゆうきゆう ] 価格:1,320円 |