今日は震災3.11から10年目のこの日、私はこの10年の思いを10年分の涙を流しながら、このブログを書いている。それがこの10年間生かされてきた意味のような気がするからだ・・・・
7割男、3割女のみちるさんがなぜ結婚、出産をする選択をしたのだろうか?
最初の結婚はソープのお客さんだったそうだ、お客さんに優しくされてプライベートでもあってしまい交際がはじまり、そのうちに妊娠をしたことがわかる。
そしてそのお客と婚姻届けを出す。
Xジェンダーのみちるさんにとっては、妊娠は愛する男の子が欲しいという気持ちはさらさら無かった、という。
それよりもまして、自分のお腹に宿った命に感動し、この命を大切にしたいと心から願って出産を決意したそうだ。
家族から愛情を感じられない状況下で育ったみちるさんにとっては自分に宿ったはじめての家族は、ただただ愛しかったそうだ。
その感情は男女とは関係ない親の感情であったという。
しかし、本来出産は女の喜びであり、生まれた子供に自分の乳を与えることは至極の喜びと言われるが、子供がみちるさんの乳首を吸うことに喜びを感じなかったという。
そして20代後半になり、二度目の結婚、出産を経験する際は、自分のXジェンダーを隠すことにより色々な苦しみがつきまとうことになる。
みちるさんには家族ができた。しかし確たるXジェンダーの自分がいる以上それを家族に隠していることは孤独の何物でもなかった。
みちるさんは子供の頃、自分のジェンダーを自覚することにより、孤独にずっとたえてきた。誰にも自分のことを理解してもらえない・・・・
家族がいても孤独であり、そして女はこうして当然という夫からの言葉の暴力によりますます、みちるさんは追い込まれてゆくのだ。
みちるさんはやがて、うつ病を発症し、生きていたくないという思いから自らの身体を傷つけるリストカットまでするように追い込まれゆく。
自分の本当の姿を理解する人はゼロ。しかも、子育てもある、生活もある。
みちるさんはそこから病院に通院し、うつ病の完治まで6年間かかったという。