夢はかなうの?53京華さんの場合

繁華街の12月は稼ぎ時の為、当然取材の対象の方々も、私も忙しくて中々時間の折り合いがつかなかった為、第二弾が大変遅くなってしまったのです(-_-;)

今回取材に応じてくだされたのは、とあるキャバクラのナンバーワンの

人気の京華さん(仮名)。

とても透明感のある美しさを兼ね備えたキャストさんだ。

そんな京華さんがなぜ水商売に入るきっかけになったのかを尋ねると、友達と一緒に気軽な気持ちで店に入った、というシンプルな返答だった。

何か重い覚悟を持って水商売に飛び込んだのではない京華さんだが今年で9年目になるそうだ。

では接客業があっていたのですか?の質問の返答は意外なものだった。

私は人見知りなので、お酒飲まないと初対面ではしゃべれない、という。

そんな京華さんが、なぜ人気のキャストさんになれたのか、とても興味がわいた。

そのようなシャイな京華さんなので、最初は指名が全くとれない状況だったそうだ。

しかしそれが逆に京華さんの反動力となったという。

指名が取れて何ぼの世界である現実を目の当たりにして悔しさをにじませた。

そこで、京華さんはどうしたら指名をとれるのか思案して、2つのことを努力したという。

特別に聞かせてもらった!(^^)!  

①お客さんの名前を覚える

これはどの業種にも当てはまりよく言われるファクターだが、私はこれが苦手なので本当に聞いていて反省しきりでした。そしてもう一つは、

②お客さんと話しした内容をよく覚えておく

これはお客さんが喜ぶ大事なことだという。

そのようにしてゆくと自然と指名が増えていったのだという。

私は人気の京華さんにあえて質問してみた、ナンバーワンなる為に顔の綺麗さや、スタイルの良さは大事ですか??と。

もちろんそれも全く関係ないことではないが、一番大事なのは心だという。

つまり、お客の心をつかむのは、これまたキャストさんの心が大事なのだという。

う~ん流石だな・・・・私が男性だったら、やっぱり京華さんを指名するな!!

最後に京華さんの今欲しいものは何ですがと聞くと、お金が一杯欲しい、ととても自然にとても美しい笑顔で答えた。

私はなぜかその返答に京華さんの人柄をみたような気がした。

今回、弾丸インタビューだったので、どれだけ京華さんの魅力を、伝えられたかは、いささか疑問ではあるが、なんとか投稿できた。

京華さんは年末も休まず働くそうだ、身体に気をつけて頑張って欲しいと思った・・・

私は今日からお休みに入る。今日もどこかで頑張って働いている繁華街の女性達が笑顔で新年を迎えられることを心から念じてパソコンを閉じる・・・・・(^.^)

来年も次なる出会いが楽しみ!!良いお年を💛

夢はかなうの?52凛々子さんの場合②

凛々子さんがリストカットをするきっかけになったのは小学生だった凛々子さんが通っていた塾の先生のはなった一言だ。

「親に愛されたければリストカットすればいい」!!!

ええっ~そんなアホなことをいう大人がいるの???と私はにわかに信じられない思いだったが、しかし実際にこの無責任極まりない一言によって、凛々子さんは現実に腕を切ってみたのだそうだ。

当然、親にばれて叱られてその塾は辞めさせられたそうだが、凛々子さんはそれからリストカットを日常的に行うようになっていく。

凛々子さんは一人っ子で、両親が歳がいってからの子供だった。

平成生まれだし、さぞかし甘やかされて育ったのかと思いきや、その反対だった。

凛々子さんのご両親は大変厳しく、いつも何かを叱られていた、ときには手も出されたそうだ。

家庭は裕福だったが、その親の口癖は「何不自由なく育てたのに!」だった。

凛々子さんは自分は両親から憎まれているのではないかという思いに時々かられたという。

だから子供の時からいつも死にたいという思いが消えなかった。

そんな凛々子さんはリストカットによる温かい血と痛みだけが、生きる力になったというのだから・・・・・・

そのうち凛々子さんは腕以外にも、太腿をカッターや彫刻刀で切っていったという。

太腿は傷口がパックリ開くのですよね!の言葉を聞いたとき、私はファミレスにいることを忘れて、悲鳴を上げてしまった。回りの人ごめんなさい( ;∀;)

ちょっとの傷でも大騒ぎするビビリーの私には想像もできない凛々子さんの荒行だが、

実は今はリストカットはしてないのだそうだ。

私は少し安堵した・・・・・・・以下その理由だ。

大学生活ももうすぐ終わり、来年には昼の職種に就くことが内定しているそうだ。

そんな凛々子さんが現在も働くキャバクラでも大変なことは山ほどあるという。

凛々子さんが客から言われて一番怒りがわくのが、

「女は良いよね、身体を使って稼げるのだから」という言葉だそうだ。

ああ~こんな最低なことを口にする男がまだまだ一杯いるのだなあと唖然としてしまう

そして、客の8割、9割は家の愚痴か、会社の悪口を言うのだそうだ。

その割合の多さに私も驚いた。

そんな現実を嫌というほど知らされた凛々子さんはある時、とても理解ある優しい彼氏に出会い、心が癒されていったという。

リストカットをしていた凛々子さんを決して非難や意見などしないというのだ。

自分を理解してくれる人に出会えて心が穏やかになっていった凛々子さん。

だから、今はリストカットしようとは思わない、と。

リストカットは悪ではないと言い切る凛々子さんではあるが、リストカットしている自分にはもう戻りたくないと言った。

昼の就職をしても、休みに一日ぐらいはキャバクラで働いてもいいと言う。

それはなぜですか?と聞くと、やっぱり夜の街は楽しいですよ、と笑顔で話す。

凛々子さんのこれからの未来も、この笑顔が続けばいいなあ~と心から思った。

楽しそうに帰っていった2人の後ろ姿を私はいつまでも見送った・・・・・

凛々子さんの場合  お・わ・り

次はどんな人達が登場するのだろうか?? 私自身が一番楽しみにしているのかもね!!      つづく

夢はかなうの?51 凛々子さんの場合①

今年の6月から、BARで働きはじめて色々なことが知らされる。

10代の頃より東京にいた為、夜の街の代名詞と言えば歌舞伎町が真っ先にあがるが全国には大小はあるがそのような場所が必ずどこらかにある。

私の働くBARもそのような店が立ち並ぶ一画にある店で、とある県庁所在地の繁華街だ。

ある時、この街で働く女性を取材してみたいと思い色々な人にお願いしてみた。

今回応じてくれたのは、21歳の凛々子さん(仮名)である。

凛々子さんは大学生活の傍らキャバクラで働いている。

なぜキャバクラで働いているのかの、質問の第一声が、「ホストクラブにハマったから」という返答だった。

私はこの歳までホストクラブに行ったことはない為、その手の店の料金システムにはまったくの無知である。

もちろん各店舗によって違いはあるだろうが、凛々子さんの話をざっくり表すとこうである。

最初は1000円でよかったそうだ。

次に行ったときは10000円かかった、そこから推しホストができると、そのホストの為にシャンパンなどを入れた為、3回目で100000円となる、見事なほどゼロが増えてゆくわけだ。

その時の凛々子さんの心中はどうなのですか?と聞くと、楽しいし、喜びであり、必要とされているという思いが勝ったそうだ、

やがてその推しホストと付き合うようになり、そのホストの為にもっとお金を稼ぎたいと自分の身体を売ることまで考えたという。

そして一番驚いたのはそのホストと二人でリストカットをしあっていたということだ。

闇に堕ちていったんですかね?・・・・と声はいたって静かに凛々子さんは言う。

どこまで堕ちてゆくのかと私はドキドキしながら、凛々子さんの話しを聞いていたが他の人の助言もあり、凛々子さんは身体を売ることもなく、やがてそのホストは消えていったのだそうだ。

私は凛々子さんにそのリストカットの痕を見せてもらった。

なぜ、腕を切るのですか?の質問に凛々子さんは「温かいから・・・・」と答えた。

そして続ける リストカットするときは自分が冷たいというか生きている感じがしないという。ジンジンとする痛みに明日生きようという力が湧いてくるというので、リストカットをやめられなかったというのだ。

いつ頃からリストカットをするようになったのですか?

小学校5年からですね・・・・・

その腕は写真撮らせてもらっていいですか?という無神経な依頼にいいですよと明るく答える凛々子さんに私は少し感動した。

それは、凛々子さんはリストカットしていたこともまったく恥じていないし隠そうとも思っていない、これが自分の生きてきた証だからというように写真のアップもどうぞどうぞと笑って言ってくれた。

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笑顔がすごくかわいくて、お人形さんのようなくりくりした目の凛々子さんが

なぜリストカットしようと思ったのか・・・・・・  

つづく